社長挨拶

我が国においては、2025年に団塊の世代が75歳以上を迎えることによって超高齢化率が急速に高まるため社会保障費が増え続け、財政を圧迫することが懸念されています。

また、少子化および高齢化の進行により、介護を必要とする者の増大する一方で、 その支え手が減少することが見込まれる中、介護保険制度の持続性を高めるための取り組みが求められています。

平成30年度の介護保険制度改定では、[自立支援、重度化防止の実現]、[介護人材の確保と生産性の向上]、[医療と介護の連携の強化]を重点項目とした新たな指針が示されており、破綻寸前の社会保障費の支出を抑えることができる効果的な対策が求められています。

その対策としてICT技術を用いた介護ロボットの開発と普及を国策として取り組んで来ましたが、十分な費用対効果が得られないことから介護現場への普及は遅れています。

自立支援と重度化防止には事故発生のリスクが伴うため、「安全性と緊急対応性」が求められますが、現行の安全・緊急対応の見守りシステムやナースコールシステムでは十分な安全性と緊急対応性が確保されておらず、積極的に取り組むことができない状況もあります。

今後の介護保険制度において[自立支援、重度化防止]の取り組みをインセンティブとして介護報酬加算される指針は記載されてはいますが、現行の介護報酬では加算されないため、従来の要介護５まで介護度が進行する「おもてなし介護」が継続され、本気で取り組みを行う介護施設が極端に少ない現状もあります。

弊社は、上記課題への解決策として介護現場の「安全性と緊急対応性」を実現させるための救命支援システムを開発し、まずは被介護者と介護者が安心して自立支援活動に取り組める環境構築を行い、被介護者毎の日常生活情報データ収集と研究機関によるデータ分析を行うことにより、自立支援型の介護方法を誰もが利用することができるサービス事業を展開して参ります。

そして介護市場に求められるサービス事業によって世代を問わず「安心で安全な社会」の実現に精進いたします。

今後とも皆様の一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

エイアイビューライフ株式会社
代表取締役社長
安川　徹